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第3話 告白を受けて…

ผู้เขียน: 心優(mihiro)
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-09-19 05:58:46

「……」

突然の言葉に気が動転した。

というか、まだこの時点では、どういうことなのか? 私は理解出来ていなかった。

「ん? ダメ?」とちょっと自信なさげに聞いてくれている田上さん

「はい〜〜〜〜?」

私は、頭が混乱して何がなんだか意味が分からず、変な声を出してしまった。

「え? あの〜今、俺、渾身の告白をしたんだけど……」

とテーブルの向こう側で困った顔をしている田上さんが私を大きな目で見つめている。

そして、更に

「ん?」ともう一度優しく聞き直しながら、笑顔で私を見つめている。

ようやく私に言ってるのだと理解して、

「え〜〜〜〜〜〜!」と、

今日一番大きな声を出してしまった。

「あ、ごめんなさい」と思わず自分の口を両手で覆って、周りをキョロキョロ見たが、半個室なので、お隣りの席の方のお顔は見えない。

田上さんは、不思議そうに、

「ん? どういうこと?」と言っている。

「いやいやいやいや、それはこっちのセリフですよ! 田上さん彼女さんと別れたんですか?」と聞くと、

「え? 彼女? 誰の?」と言う。

「え、田上さんの!」と、私は右手の掌を上に向けて、『あなたですよ』と言わんばかりに、田上さんの前に右手を差し出した。

すると、

「なあ〜ひまり! なんだかさっきから、ずっとひまりは、俺に彼女が居るていで話してるみたいだけど、誰のこと? 俺、彼女なんて居ないよ」と言われた。

「え? 嘘! いつから?」

と、驚き過ぎてタメ口をきいてしまった。

「う〜ん、会社入ってからだから、丸3年かなあ?」

「え〜〜〜〜!」

噂は嘘だったんだという驚きで、

また、大きな声を出してしまったので、

慌てて自分の口を覆った。

この1年間は、いったい何だったのだろう。

「なあ、彼女って、一体誰のことを言ってるの?」

と聞かれたので、

「会社No.1美人秘書の……」と言うと、

「もしかして、山本 菜緒美やまもと なおみのことか?」と言う田上さん。

確かそんなお名前だったなと思い、

「はい、おそらく」

と答えると……

「グッ、ハハハハッ」と田上さんは、笑っている。

どうして笑っているのだろう? と不思議な顔で見ていると、

「あ、ごめん。それ、俺の姉貴」と言った。

「え〜〜〜〜っ!」

さすがに3度目ともなると田上さんは、又私が大きな声を出すだろうと察したようで、テーブルの向こう側から手を伸ばして、自分の右手で私の口を押さえて口を塞いだ。

「フフフフッ」と肩を震わせながら、小声で笑っている。そして、ゆっくりと塞がれた手を離された。

とりあえず、

「すみません」と、大きな声を出したことを謝った。

ちょっと待って! まさか、あの美人秘書さんが

トカゲ好きのお姉様?

「あ、でも苗字が違うのは?」

「あ〜実はもう姉貴たち、先に入籍してるんだよ」

「あ、そうなんですね」と、それは理解した。

じゃあ、やっぱり彼女だというあの噂はデマだったのか……

姉弟なら廊下で会って話していてもおかしくはない。仲の良い姉弟なんだろうな。

でも··だなんて、誰が言い出したんだよ、まったく!

そして、田上さんによると、

1年半前までは旧姓の田上奈緒美を名乗っておられたお姉様。私が入社する前のことだ。

──だから私は知らなかったんだ

だが、入籍したのに通勤が楽だからと、お姉様は

そのまま実家に居て、週末婚みたいな状態だったと。

でも、最近お姉様の旦那様が実家に転がりこんで来て、そろそろ2人で実家を出ようと話し合い、ようやく決心をしたようだが、もう田上さんの方が先に出て行こうと思っていると話してくれた。

「あ、そうなんですね」

もしかして、最初にその話をしてくれていたのかなと今分かった。私が聞いていなかった部分だ。

それに、そんなプライベートなことまで私に話してくれて嬉しいと思った。

私は、ようやく落ち着いてきて、田上さんの言葉を一つ一つ追っかけ再生するかのように、

確認して行く。

そもそも、私がボーっとしていて、田上さんの話を最初からきちんと聞いていなかったから悪いんだ。

お姉様とその旦那様が実家に居るから、田上さんは、1人暮らしをする部屋を借りる。だから、私の意見を聞いてくれた?

え? どうして? て言うか……

さっき、

『俺と付き合ってください!』って言われたよね?

──うわ〜っ!

急に照れて頬が熱を持って火照ってきた。

「で、今、告白した返事はまだ聞けてないんだけど?」と田上さんがニコニコ笑っている。

「あ……」

ポーっとなった。

推しが目の前で、目をキラキラさせている。

でもまだ、私の頭が追いついていない。

だって、こんなの衝撃的すぎるよ、今まで彼女だと思っていた人がお姉様で、しかも、私に告白だなんて……

私は、相当混乱している。

「もう一回言う?」

「あ、いえいえ、ちょっと、ちょっとだけ待ってくださいね。今、頭の中を整理しますから……」

私が困った顔をしたり、ニヤニヤしたり、1人で

クネクネしているから、

「ふふ」と笑っている田上さん

──私、ホントに変だよな

だって、この1年、来る日も来る日も、憧れ続けて、ずっと愛してやまない人だよ。

早々に〈彼女が居る〉と聞いて、諦めることも出来ずに推し活と称して、想い続けた人。

それが、今日突然、〈彼女は居ない〉〈俺の彼女になって欲しい!〉〈俺と付き合って!〉って、愛の告白。

──なんだ? この上ない幸せは?

私は、なぜか急に怖くなって、周りをキョロキョロ見た。

「どうした?」

「田上さんのファンに刺されないかと……」

「ぶふっ」と飲みかけたコーヒーを吹き出しそうになっている田上さん。

「あのな〜! ハハッ、ホントひまりは、可愛いな」

──ウウウッ、やだあ〜そんな優しい目で見つめないで、恥ずかしい〜でも、ぎゅっと抱きしめたい! いえ抱きつきたい!

──ん? 付き合えば抱きついても良いのか?

マジか〜!!! 最高のファン限定特典付きだなあ

そして、不審な動きをしている私に、

「頭の中、整理出来た?」と笑顔でこちらを見ている田上さん。

──あ〜愛おしい〜

この笑顔を抱きしめたい!

素直にそのままの気持ちを伝えれば良いのに、

自信のない私は、それに反して、

「あのう〜本当に私なんかで良いんですか?」

という言葉が出て来て田上さんに確認していた。

「何言ってんの!」

「だって私、全然綺麗じゃないし、スタイルだって良くなくて、胸も小さいし……」

「ひまりは、可愛いし綺麗だよ! それに胸はこれからいくらでも俺が……ふふ何を言わせるんだよ!」

と照れている。

「へ?」と私は、意味が分からずキョトンとした。

「とにかく、俺はひまりのことが好きなんだ!

もう俺は、ひまりじゃなきゃイヤなんだよ」

──うっひょう〜! ちょっと聞きましたか?

今、私は人生最高の愛の告白をされていますよ〜

はあ〜ファンクラブ会員の皆んなに言いたい気分

さっきの言葉、録音しておけば良かった〜

もうこの上ない告白に、嬉し過ぎて恥ずかし過ぎて、思わず両手で顔を覆ってしまった。

すると、椅子の音が聞こえて、更にコツコツコツと靴音がして、

「ひまり」とすぐ横から声がした。

「!!!」

両手をゆっくりゆっくり自分の顔から下にスライドさせて下ろして行くと……

左隣りに、どアップの田上さんが私の顔を覗き込んで座っていた。

──うわっうわっ、近っ! ヤバッ!

でもカッコイイ〜

「ひまり」と言って、私の両手を取り、

「俺と、付き合ってください!」と、もう一度ゆっくり言ってくれた。

私は、その眼差しから逃げることが出来ずに、真っ直ぐに見つめていた。

そして、ボーっとしながら、ついに私は、

「はい……」と言っていた。

「ホントに?」と聞かれている。

うっとりしながら、もう一度

「はい……」と言うと、そっと、ぎゅっと抱きしめてくれた。

──うお〜っ! いきなりの抱擁!

抱きしめ返しても良いのかなあ?

あ、いやまだ早いよなあ、と気づくと自然に、そっと右手で田上さんのシャツを少しだけ摘まんでいた。

ココは、されるがまま

──あ〜田上さんの良い香りがする。クンクンしたい! 変態だと思われそうだから、静かに嗅ぐ。良い香りに癒される。

あなたは、やっぱり私の癒しです。

しばらく抱きしめられてから、頭を優しくヨシヨシされて、「ありがとう〜これからよろしくな」と言われた。

──こちらこそ有難うですよ

私は、完全に魂を抜かれたようになっていて、まるでロボットのように

「はい……」とだけ繰り返した。

これは、夢なのだろうか……

いえ、現実です。

「大丈夫?」と聞かれているようだ。

目の前に大好きな推しが居る。

まだ、ポーっとなりながら、

思わず、推しの頬に触れたくなって、大胆にも右手で触れてしまっていた。

──あ〜温かい田上さんだ〜

と実感した。

「ひまり」

「はい」

田上さんは、何かのスイッチが入ってしまったのか、

「今からひまりん家に行っても良い?」

と言った。

驚いて目を見開き、また、「え〜〜っ」と、大きな声を出しそうになると、口を塞がれた。

それも、今度は、唇で……

驚き過ぎて私は、目を見開いたままだったけど、

コレは……

完全にキス! 私たち今··をしています。

そして、田上さんの唇がゆっくりゆっくり離れて、

「ごめん、また、ひまりが大きな声を出しそうだったから、つい……」と田上さんは、笑いながら、また私の頭を撫でている。

──うわうわうわっ

いきなり、キ・スしちゃったよ

ポーっとしていた。

田上さんの唇、柔かくて温かかった。

「大丈夫?」と聞かれたので、

「あ、はい!」とボーっとしながらも気丈に答えた。

キスの1回や2回平気よ! という雰囲気を無理して醸し出し、大人ぶって余裕の顔をしてみせたが、心の中では、小さい私があっちへこっちへと走り回って、「わあ〜わあ〜大変大変! ··とキスしたよ〜! ヤバ〜い! 祭りじゃ! 祭りじゃ!」と騒いでいる。

心臓がドキドキ、バクバクしている。

「で、ダメ?」と又私を見つめて、髪を撫でながら可愛く聞く田上さん

──あ〜ダメじゃない! 私もまだ一緒に居たい。

憧れの田上さんとイチャイチャした〜い。

イチャイチャって、なんだ?

──きゃっ

もう〜この1年分の妄想が爆発しそうだよ。

でも、待てよ!

私の部屋では、たくさんのうさぎのぬいぐるみ達が並んで待っている。

それに、1番見られて困るのは、会社の同僚たちと撮った写真を田上さんの部分だけを切り取って、自分で勝手にアクリルスタンド(アクスタ)にしたことだ!

──どうしよう。隠さなきゃ

でもココは、冷静に、

「あ、別に構わないですけど、少し片付けたいので5分ほど待ってもらいますよ」と言うと、

「分かった」とニコニコしている田上さん。

──あ〜カッコ可愛い〜

「じゃあ、行こうか?」

と、手を引いて立ち上がろうとしたが、私は、突然の驚く出来事ばかりで、なんだか腰が抜けたようで立てない。

それを見た田上さんは、優しく私を支えるようにして立たせてくれた。

「大丈夫か?」

「はい、ありがとうございます」

──好き♡

このまま抱きついてしまいたかったが、そんな勇気もないし、いきなりそんなことは出来ない。

それに、ココはお店だし……

驚き過ぎると本当に腰が抜けるんだと知った。

色々ビックリし過ぎて、腰も抜けるわよ。

田上さんがお会計をしてくれている間、

1歩下がったところで、そっと指で自分の唇に触れてみた。

──キス……しちゃった。ふふふっ

うわ〜〜〜〜と徐々に実感してきた。

自然と溢れる笑み、ダメだ、ニヤけてしまうよ。

少し俯いてニヤニヤ、ニヤニヤ……ふふふふ

「ご馳走様でした」とお店の方に言っている田上さん

「あ、ご馳走様でした。全部美味しかったです」と私も慌ててお店の方にお礼を言って会釈をした。

「そのお言葉が1番嬉しいです。ありがとうございました。またのお越しをお待ち致しております」と、ご丁寧にご挨拶していただいた。

お店の外に出て、「ご馳走様でした」と田上さんにもお礼を言った。

「おお、こちらこそ」

「本当に今日は、ご馳走になっても良いんですか?」と聞くと、

「うん、もちろん!」とニコニコしている。

そして、スマホのアプリを開いて、

「タクシーを呼んだから、ほらもうすぐ来るよ」

とタクシーが近づいて来るスマホアプリの地図を見せてくれた。

──近っ! どんどん距離が近くなる。嬉しい〜

「あ、ホントだ」

やはり、私の推しは仕事が出来る!

あ、これからは、··でありながら、··なんだ。

──あ〜良い響き〜

また、ニヤニヤしてしまう

「ん? どうした?」

「あ、いえ、これからは、彼氏なんだなと思って」と言うと、

「ふふ、そうだよ! ひまりは俺の··!」

と言って、スッと私の手を取って繋いでくれた。

──きゅん! はあ〜〜なんて幸せなんでしょう

全身の力が抜けてしまいそう

うわ〜〜ホントにコレは現実なのでしょうか?

どんどん、信じられないような言葉が田上さんの口から次から次へと、溢れ出てくる。

──あ〜幸せ〜

思わず見つめ合って、2人でニッコリする。

──あ〜久しぶりの感覚だ。忘れかけてた。

田上さんは、3年ぶりの彼女と言っていた。

私は、2年ぶりだ。

と言っても私は今まで、お子ちゃまのようなお付き合いばかりだったし、長くは続かなかった。

だから、まだ私は大人の恋を知らない。

キスぐらいは、あるがそれ止まりなのだ。

そんなことを言ったら、引かれるかなあ?

面倒くさいとか思われないかなあ?

少し不安だけど、田上さんなら大丈夫だと思える。

──この恋が長く続きますように〜

タクシーが到着し、私のマンションの住所を伝えると運転手さんがナビに入れてくれている。

30分ほどで到着した。

私のマンションは、5階建ての3階部分の1ルームだ。

タクシーを降りて又さりげなく手を繋いでくれる。

──あ〜このさりげなさが最高に良い!

女心を分かってるなあ田上さん

ドキドキしながら、エレベーターへ

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